巨人が手痛いミスで接戦を落とした。

5点差から同点に追いついた直後の8回だ。1死三塁でDeNA筒香を迎えた。4番手中川と4回からマスクをかぶり、プロ初出場の2年目岸田のバッテリーが乱れた。初球、内寄りに動いたミットにボールが収まらず痛恨の捕逸。勝負を分ける決勝点を献上した。原辰徳監督は「まあ、しかし、しょうがない。それはね。よく追いついたけど、勝ち越せなかったというところでしょうな」とした。

先発今村と小林のバッテリーで臨んだが、4回までに大量5点を奪われた。「流れを変えたかったってことですね。ずっと悪い流れで来ているというところでね。まあ、小林が悪いわけではないだろうけど、全体の流れを変えたいと」と指揮官は難局打破へ手を打った。6回に岡本の18号3ラン、8回に坂本勇の2点適時二塁打で試合を振り出しに戻すも「ちょっと重かったね、5点がね」。勝ち越しには届かなかった。

2位DeNAに競り負け、5カード連続の負け越しが決定。今季4度目の4連敗となり正念場が続く。DeNAに1・5ゲーム差に肉薄されるも、首位には変わりない。原監督は「まあもうちょっとだね。もうちょっとで好転したと」。次戦を見据え、前に進むしかない。【為田聡史】

▽巨人岸田(8回に捕逸で決勝点を許し)「もっと自分が足を使って捕りに行かないといけなかった。大事な場面でミスをしてチームが負けたので悔しいです」

▽巨人今村(2被弾を含む5回5失点。4回から捕手が代わり)「(小林)誠司さんに申し訳ない。僕にも責任がある」