日本ハム栗山英樹監督(58)が清宮幸太郎内野手(20)に「喝」を入れた。

試合後の会見で「いけると思ったけどなぁ。言っておけよ、幸太郎に。何だ、あの姿は。姿が違うって、言っておけ」と苦笑いで話したのは、先発杉浦稔大投手(27)が完全投球を続けていた7回表2死無走者の場面だ。

21人目の打者、吉田正尚外野手(26)が放った強烈なライナー性のゴロは一塁を守る清宮の守備範囲へ。反応が遅れ、グラブをかすめて打球は右翼線を転々とした。記録は二塁打となり、杉浦の大記録はならなかった。

もし、打球への反応がもう少し早ければ、打球の正面に回れたり、グラブを出して捕れていたかも…しれない。栗山監督は「捕れるっていうか、いいんだよヒットになっても。なんかこう…魂っていうか…すいません、なんでもないです」。最後は言葉をのみ込んだが、近い将来の主力として期待を込めた「喝」だった。