ソフトバンクは1日、田中正義投手(25)ら3人が、プエルトリコで行われるウインターリーグに派遣することを発表した。7日に出発し、12月25日の帰国まで、来季に向けての「武者修行」に出る。

秋季キャンプに参加している田中は「なるべく多くの試合で投げたい。真っすぐの強さ、コントロールを磨きたい」と意気込んだ。秋季キャンプの初日だったこの日もブルペンで75球を投げ、クイックモーションなども取り入れていた。

5球団競合の末、ドラフト1位の鳴り物入りで入団した右腕も、プロ3年目のシーズンが終わり、1軍登板は通算11試合で0勝1敗。「丸3年、何もしていない。こうやって話す立場でもないけど、忘れられないために、来年まずは姿を見てもらいたいという思いです。もがくしかないんです」。4年目に向けて背水の思いを口にした。

その他、派遣が決まったルーキー杉山一樹投手(21)は「来年先発がしたいので、実戦でいろいろ試したい」と話し、三森大貴内野手(20)も「打撃向上と体力アップに努めます」と鼻息を荒くした。田之上慶三郎2軍投手コーチ(48)とスタッフらとともに、3日にキャンプ地を離れ、3人の若手が、来季へのステップのために荒波にもまれる。【浦田由紀夫】