ソフトバンク工藤公康監督(56)が1日、秋季キャンプ初日から「ノーモア故障」をかかげ、体力トレーニングの重要さを訴えた。

ウオームアップ後に、4カ所に分かれて、体幹を鍛えるサーキットトレーニングを導入。その後、通常のメニューに入った。また、今季左太もも裏を痛めたこともあった今宮健太内野手(28)には、室内練習場でマンツーマンの体幹トレーニング指導を行った。自らが現役時代に行っていた股関節周辺の筋肉を鍛えるメニューで「打つことも守ることも股関節は起点になる。けがの予防にもなるし、オフの間、しっかりやってもらいたい」と伝授した。今宮は「使ってなかった筋肉なので思ったよりきつい。今日はまだ3セットだが、最終的には9セットにしないといけない」と悲鳴を上げていた。

今季は故障者が多く、日本一にはなれたが、リーグ優勝は逃した。来年は「優勝しての日本一4連覇」を掲げる工藤監督も、故障者ゼロのためにこの秋季キャンプで選手に基礎練習の反復を求めていた。