日本ハム小笠原道大ヘッドコーチ兼打撃コーチ(46)が、さらなるガッツ改革を予告した。

2日、沖縄・国頭での秋季キャンプ第1クールが終了。若手が多い野手陣の練習量は、昨年に比べて時間も密度も濃くなったが、まだまだ序の口だ。「全然(こういう練習を)やっていなかったのでね。一通り流れとしてやって。次のクールから、さらにボリュームが上がってくると思う。やることは、たくさんあるので、しっかりと次の4日間もやりたい」と4日からの第2クールを見据えた。

強い選手を作るという命題へ向かって、ここからエンジンを上げていく。特に野手陣は、練習中に休む時間がないようなスケジュールを組んで、肉体を追い込ませてきた。打撃練習では、20回連続のティー打撃を複数回ノルマにするなど、バットを振り切れる基礎体力を鍛えるようなメニューを与えてきたが「それがベストではない。これが底辺。上積みが必ず必要。その辺を踏まえて、やっていきたい」と練習量の負荷は、もっと上がる見通しだ。

同コーチに命題を与えている栗山監督も、手応えを感じた4日間だった。「ヘッドを含めて(選手が新任コーチから)どういうことを教えてくれるだろうとか、緊張感とか、そういうものが必要で求めいたもの。すごくいい雰囲気をつくってもらった」と練習量だけでなく質も向上していることを喜んだ。この日も同コーチは身ぶり手ぶりで打撃指導。笑顔をも交えながら明るく選手へのアプローチを続けた。厳しさだけではなく、チーム全体が前向きに鍛錬できた第1クールを終えた。手を緩めることなく、タフな選手育成へ、第2クールも突き進む。【木下大輔】