目指せ2つの頂点! DeNA山崎康晃投手(27)が12日、神奈川・厚木市内で三嶋、石田、古村との合同自主トレを公開し、シーズン日本一と東京オリンピック(五輪)での金メダル獲得を誓った。

例年より早い開幕に合わせた順調な調整ぶりも披露。チームでも、侍でも、今年も絶対的な存在感を示していく決意だ。

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ハマの守護神・山崎が、早朝の山頂から2つの高い“頂上”を見上げた。三浦2軍監督の現役時代から続く伝統の白山(標高284メートル)登り。約30分かけて頂上にたどり着き「レギュラーシーズンの“てっぺん”にいけるように。みんなで日本一に向かって頑張っていきたい」と笑顔。本拠横浜がメイン会場となる東京五輪に向けても「結果を残して文句なしに選んでもらえるように。なんとか世界一のマウンドに立てるように」と金メダル獲得を誓った。

下山後は厚木市内の球場に場所を移し、同期入団の石田を相手に、70メートル近い距離を正確に投げ込んだ。その後もノックなど約2時間のメニューを精力的に消化。「距離も十分投げられていますし、キャンプ初日からブルペン入りしたいなと。自分の体と向き合って、早い段階で実戦を積みたい」と3月20日の開幕へ順調な調整ぶりをアピールした。また毎年夏場に低迷が続いていると自己分析。「交流戦明けでオリンピックもあるし、1番大変な時期。なんとか体力を落とさないように」と話した。

守護神として6年目、さらなる高みを見据えている。「『締め方』という意味でクオリティー高く。次の試合につなげるように、ピシッと3人で抑えられるように。強い意思を持って臨みたい」と力強く語った。理想的な抑えは「相手に『圧倒感』を与えられるピッチャー」。2020年、2つの大目標達成へ向け、常に高みを目指していく。【鈴木正章】