投げてよし、守ってよし、そしてルックスもよし! 広島のドラフト1位森下暢仁投手(22=明大)が3日、宮崎・日南キャンプで2度目のブルペンに入り、本領を発揮した。

自慢の剛球に加えて変化球も解禁し、抜群のキレと制球力を披露。投内連係でも好フィールディングを披露した。見守った佐々岡監督はえびす顔で他球団007は警戒警報を発令。開幕ローテーション入りへ視界良好だ。

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森下の剛腕がベールを脱いだ。緊張でガチガチの投球になったキャンプ初日の姿はなかった。2度目のブルペンは終始落ち着いた表情で42球の快投。「結構自分の中では前回よりはよかったと思います」。ドラフト1位が本来の力をみせつけた。

見守った佐々岡監督は「今日は入りから違うなというのを見せてくれた」と高評価。サインプレーや投内連係も軽快にこなした右腕も指揮官にこう話したという。「今日は落ち着いてできました。そこで吹っ切れたところがあって余裕ができました」。佐々岡監督は「緊張感がほどけて本来の投球ができたんじゃないか。走り方にしても、守備にしても、センスを感じています」と目尻を下げた。

ブルペンでは変化球も解禁した。直球36球に加え、カーブ、カットボールを3球ずつ初披露。「(変化球の)曲がりだったりは良かった。ストレートに生きてくると思う」と手応え。指揮官は「スピン量、切れは今日初めて投げた中で、素晴らしいものを持っていると感じた」と絶賛した。

他球団007は一斉に警戒警報を出した。開幕カードで対戦する中日の岩田スコアラーは「真っすぐも変化球も全部良い。フィールディングもいいし、スター性もある。全体的にレベルが高い」と評価。阪神太田スコアラーは「すごかった。さすがドラ1。キャンプ3日目でここまで投げられるのか。即戦力で通用するでしょ」とうなった。

順調にいけば、8日のフリー打撃で打撃投手を務める。「ケガしないことだけを意識して、常に競争意識を持ってやりたい」。目標の開幕ローテーション入りへまた1歩前進だ。【古財稜明】

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▽広島沢崎投手コーチ「(投内連係に)サインをしっかり覚えて、きっちり動けていた。緊張する中でも、しっかりとやれている」

▽広島高ヘッドコーチ「(フィールディングが)うまい。センスを感じる」

▽ヤクルト押尾スコアラー(開幕2カード目に対戦)「投げ方が安定している。回転もすごくいいし、スピンも効いている。ベース板の上でも球に強さを感じる」