中日平田良介外野手(31)が22日、阪神とのオープン戦(北谷)で2打数2安打(1本塁打)2打点と上々の滑り出しを見せた。21日の第5クール初日から1軍に合流。数字で好調を裏付けた。

1打席目は阪神開幕投手の西勇の2球目直球を左中間スタンドへ運んだ。平田は、オープン戦チーム1号より、2打席目にこだわった。2番手高橋の2球目シンカーをとらえて右翼線適時二塁打。「初球の直球を打ちにいこうとして手が出なかったのは反省点。(2球目は)勝手に手が出て反応した。評価できる」と、話した。

佐藤チーフスコアラーも「技ありの一打」と絶賛した打席。平田も「逆方向へ強い当たりが出るのは調子がいいとき。(球を)ライト線へ引っ張れた」と独特の言い回しで振り返った。18年8月16日のDeNA戦で史上68人目のサイクル安打を達成。好調だった当時も同じ言い回しを口にしていた。

昨季は左ふくらはぎの肉離れなどでリタイアを経験。そのため今オフは故障防止を兼ね、米国自主トレで関節の柔軟性を上げるメニューを追加した。「打席での結果につながっている」。15年目のベテランが、キャリアハイの18年シーズンをほうふつさせる上々の滑り出しを見せた。【伊東大介】