マルちゃんが、帰ってきた!日本ハムのニック・マルティネス投手(29)が実戦復帰した。

23日、ヤクルトとのオープン戦(沖縄・名護)に先発。「いい意味で緊張した」という初回は、配球を試しながら慎重に入った。初球は全てストライクも、甘く入った変化球を捉えられ、3安打で2失点。2回は危なげなく3者凡退で切り抜け、球数40球の制限があったため3回1死一塁、38球で降板となった。

強気になって、帰ってきた。昨季は右前腕屈筋損傷、左脇腹痛と相次ぐ故障に見舞われた。チームを離れて母国米国でリハビリするなど、実戦は昨年8月のイースタン・リーグ楽天戦以来、約半年ぶり。4安打3失点に「追い込んでから決めるところで決めるように修正したい」と課題を挙げたが、今オフにバージョンアップした「スパイクカーブ」も試し「武器になる」とニヤリ。「体の調子は順調さ。打者の弱点を、うまく攻められるようにしたいね」と気合十分だった。

大役を果たすため、帰ってきた。次回は3月1日オリックス戦(札幌ドーム)に、球数60球を目安に登板予定。厚沢投手コーチが「(先発の)柱として調整してくれている」というように、信頼度は増している。西武との開幕カード3戦目(メットライフドーム)の先発を見据え、調整を進めていく予定。3年目の開幕へ、カウントダウンが始まった。【田中彩友美】

◆マルティネスの実績 17年までは米レンジャーズに所属し、メジャー通算88試合17勝30敗、防御率4・77(マイナー通算107試合35勝23敗1S、防御率3・28)。18年に日本ハム入り。1年目は先発ローテーションの一角を守り、25試合10勝11敗、防御率3・51。2年目19年は1軍登板なし。