昨季のセ・リーグ新人王、ヤクルト村上宗隆内野手(20)の開幕スタメンが、現実味を帯びてきた。8日、出場予定だった練習試合が降雨で中止になり、戸田市内の室内練習場で調整した。下半身のコンディション不良のため2軍で調整を続けてきたが、6日の教育リーグ楽天戦(戸田)で今季初めて守備にもついた。高津監督は、1軍への昇格時期について「状態が上がってきていると聞いている。あとは再発しないとか、いい状態がキープできるとか、そういうところの判断」と明かした。

乾いた打球音が、練習場に響き続けた。昨季は高卒2年目以内で歴代最多タイの36本塁打、同最多の96打点をマークした期待の主砲。バレンティンが抜け、今季はさらに期待がかかる。「(昨季の)よかった時のフォームを継続して、大きく変えないで練習している。その中でも発見があるし、自分の体をうまく使えるようにしたい」と話した。打撃練習後には、ノックを受けて汗を流した。昨秋から三塁手の練習を主に行っており「(実戦の)感覚や慣れは、まだない。(楽天戦で)1つアウトにできてよかった。1歩ずつです」と1軍での試合出場を見据えていた。