広島が7日、マツダスタジアムで4日ぶりに全体練習を行い、軽めのメニューで終えた。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、8日からは投手と野手をともに2班に分け、それぞれ午前と午後に分かれて練習する。

各班の選手が球場で接触しないよう午前組の撤収、午後組の入場で時間が定められた。鈴木誠は「短期集中。決められた中で集中したい。(十分なトレーニングが)できなければできないで仕方がない。侍(ジャパン)で練習量が限られる中でやってきた経験もある。それはそれでできることもある」と受け入れた。2軍も同様に3班に分け時間を区切って練習する。

佐々岡監督は「本当に大変なことが起きている。我々も感染予防。1人1人が自覚を持って行動しないといけない」と襟を正した。鈴木球団本部長も「広島の状況によっては自主トレーニングに切り替えるかもしれない」と、今後も県内の感染者数の増加があれば柔軟に対応していくという。検温や体調報告は継続し、球場内の食堂は選手が向き合う円卓から横並びになる長テーブルに変わった。広島は緊急事態宣言から外れたとはいえ、油断できない中での調整を余儀なくされる。【前原淳】