日記をつけ始めました! 阪神高橋遥人投手(24)はチームの活動再開日となった15日、鳴尾浜で本格的な自主練習を再開した。

ランニングや体幹、ウエートトレなどで汗を流した後、広報を通じて取材対応。「こういった状況の中でまたトレーニングや練習をできることに感謝したいです」と力を込め、「日記をつけています」と新たな取り組みも明かした。

チームは3選手の新型コロナウイルス感染を受け、3月27日から活動を停止した。「いつから練習ができるかなと不安はありましたが、世の中に苦しんでいる方々がたくさんいる状況に複雑な気持ちでした」。気持ちが揺れ動く中、それでも19日間を無駄にしないよう「今できること」に専念してきた。

3月上旬に1度状態を落とした左肩のインナーマッスルをさらに強化。同時に、心身ともに根気が試される毎日をノートに書き込み続けたという。「1日の中でどういうことをやったとか、感じたことをそのまま書きました。野球のことだけでなく、ニュースでやっていたことなども書きました」。日々ペンを走らせる中で、何げない日常のありがたみに改めて気付かされた。

新型コロナウイルスの感染が拡大していなければ、開幕2カード目初戦の3月24日DeNA戦で今季初先発している予定だった。「世の中の当たり前のことが当たり前じゃなくなったりする。本当に怖いことだと思いました。とにかく先の見えない状況。開幕した時にベストなパフォーマンスをしっかりと出せるように、今できることをしっかりとやっていきたい」。現状、延期されている開幕日は未定。気持ちを切らさず準備を続ける。【佐井陽介】