楽天則本昂大投手(29)がファンへルールに則った応援を求めた。

20日、楽天生命パークでの投手練習後に取材へ対応。18日西武戦で観客から相手捕手の構えたコースを伝える声が飛んでいたことに対し、審判員を通じて西武辻監督から指摘を受けた。

則本昂は「現状大きな声も上げられないですし、お客さん同士も間隔を空けている。今年は仕方ないと思う。声を上げて応援をしたいと思いますが、球場ごとにルールはそれぞれあるので、それを守った上で楽しんでほしいと思います」とファンへ投げかけた。

さらに「これまでは応援があったので、ヤジにフォーカスされることはなかった。現状は静かな球場の中でやっているので、そういう声は届きやすいし、テレビにも乗りやすい。そういうことを少し頭に入れておいてもらえるといいかなと思う」とし「ファンの方々も選手へ声を上げて激励したいと思いますけど、そのことで試合が中断してしまうことはすごく残念だと思う。選手としても、見ているファンの方々も残念だと思う。そこは選手、ファンの皆さんも一緒に力を合わせて、1試合1試合いいものを作っていけたら」と願った。

本拠地楽天生命パークでは14日から有観客試合が始まり、西武を相手に3勝2敗で2カードぶりの勝ち越しを決めた。「これまではファインプレーが出てもホームランが出ても静かな球場だった。そこはファンの皆さまが少なからず球場にいるということが選手にとってはすごく大きいですし、球場の雰囲気もすごくよくなる。いいプレーが出れば、ファンの方から拍手やメガホンをたたいたりして応援がもらえる。選手としてはありがたい。無観客と違ってそこにやりがいはある。感染リスクを下げるために徹底した対策をとって、この先もやっていけたらいいかなと思います」と限られた状況下での応援へ感謝の思いを口にした。