<ジャイアンツセオリー>

(1)勝利

(2)育成

(3)ジャイアンツの顔

(4)土台

巨人長嶋茂雄終身名誉監督が原監督に賛辞を贈った。「哲学者でも、科学者でもないが、私は1つのセオリー(理論)を大切にしている。それは“ジャイアンツセオリー”というものだ」と言い、4要素を完遂したことを褒めた。

セオリーの要素の1つ目は勝つこと。「戦術や選手の的確な起用法は見事だった。テレビ観戦をしていて、たいしたものだな、私は原監督の足元にも及ばないな、と考えさせられる場面がしばしばあった」という。

2つ目は、若手を育てること。吉川尚、松原、田中俊、若林、北村、戸郷らの名を挙げ「原監督の育成方針と阿部2軍監督らのファームの指導者にも拍手を送りたい」とした。

3つ目はジャイアンツの“顔”を作ること。「坂本、菅野、丸に続き岡本もいい顔になってきた。久方ぶりの『4番サード』だ。守備も安心して見られるようになってきた。あと足りないのは、(私のような)格好良さかもしれない」と笑った。

そして、4つ目について「ジャイアンツは、永遠に、ファンのための、ファンの共有物でなくてはならない」と言い、その土台を築いたことを評価。「このたび連覇で、私は確信した。まずは5連覇、そして見据える先は10連覇でいこう」と黄金時代到来を期待した。