侍ジャパンメンバーに内定している西武平良が、35試合連続無失点のパ・リーグ新記録を樹立した。2点リードの9回に登場。2死から味方の失策と中前打で一、三塁にピンチを広げた。「得点圏に走者がいる時は『打たれたら点が入る』と自分にスイッチを入れます」。最速160キロの直球を使わずに楽天岡島を一ゴロに。“今年流”の4球変化球攻めで8セーブ目を挙げた。

20日のロッテ戦では、直前に投げた十亀が出した走者を押し出しでかえした。記録が継続しても釈然としない。かぶとの緒を締め、今度は本塁を守りきった。豊田投手コーチらの持つ34試合の記録を塗り替え「うれしい。抑えられてよかった」と控えめに喜んだ。

開幕から連続無失点のプロ野球記録を更新し続け、開幕の条件を抜いた連続無失点記録もパで1番になった。残すは06年藤川(阪神)が持つ38試合連続ゼロのプロ野球記録のみ。あと3試合で並ぶ。

◆西武平良が35試合連続無失点。03年豊田(西武)14年比嘉(オリックス)の34試合を更新し、連続試合無失点のパ・リーグ新記録をマークした。06年藤川(阪神)のプロ野球記録(38試合)まであと3試合。開幕からの連続イニング無失点は34回まで伸ばし、39年高橋敏(阪急)が記録した最長の38回1/3まであと4回1/3とした。

▽西武豊田投手コーチ(平良が自身の記録を抜いて) 平良にとっては当たり前のことだと思います。わがブルペン陣が誇る一員ですから、毎試合信頼して送り出しています。同じリリーバーとして、縁あってライオンズで一緒になった平良が記録を更新してくれたことを本当にうれしく思います。

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▽西武辻監督(9試合目で今季楽天に初勝利)「やっと勝てました。いやもう(松本)航の投球に尽きる。文句ないよ。(平良は)ああやって味方がミスしても抑えてくれるところが彼の心の強さなのか、そこが一番いいところだと思う」

▽西武愛斗(4回に決勝の8号2ラン)「手応えは完璧でした。最近チャンスで打てないことが多かったので、何としても勝利に貢献できるように、ここは打ちたいと思っていきました」

▽西武松本(8回無失点で楽天岸との投げ合いを制し、自身5連勝でチームトップの6勝目)「1週間、真っすぐを中心に練習してきたのを出せた。前回短いイニングで終わってしまったので、今日は長い回、流れをつくれるようにと思ってマウンドに上がりました」