侍の主砲が、鷹をぶった切った。東京五輪の侍ジャパンに内定した楽天浅村栄斗内野手(30)が3連戦2発目となる6号先制ソロを放ち、ソフトバンクに対してチーム9年ぶりの本拠地3連戦3連勝に貢献。今季3度目の4連勝でオリックスとの同率首位を維持した。
“マン振り”に一発を予感させた。4回1死、ソフトバンク和田の初球内角スライダーにフルスイングで空振り。軸足にためた力をバットへ伝えきった反動で、軸足の右膝に土をつけるほど振り切った。「自分の打てるボールはスイングしようと思っていました」。微調整を加え、2球目の内角直球を左翼席中段へ放り込んだ。
冠をかぶった鷹を狙い続ける。チームはソフトバンクに13年以降8年間勝ち越しがない。浅村も昨季は対戦打率1割8分6厘と苦しんだ。「ソフトバンクを倒さないとリーグ優勝はない。ソフトバンク戦で自分がどう打っていくかはチームにとっても大事」と意識を隠さない。今季は同打率3割7分1厘、2本塁打、8打点と、まさに有言実行。「正直厳しい戦いになると思ったので、まさか3タテまでできるとは」と充実感をにじませた。
試合前、視察に訪れた侍ジャパンの稲葉監督と内定後初めて直接言葉を交わした。「状態のこと、ファーストでやってもらう、ということもお話しさせていただいた。日本を代表してできるという喜びはすごくあるので、徐々に自分の状態も上げていかないと」。9試合連続安打でここ5試合で打率4割1分2厘。東北、日の丸を背負う金棒は、右肩上がりに熱を帯びている。【桑原幹久】



