初球宴のソフトバンク津森宥紀投手(23)が第2の故郷で爪痕を残した。5回に全パの3番手で登板。今季ここまでリーグ6位タイの37試合に投げている2年目右腕は、持ち前の強気な投球で攻めた。

先頭のDeNA佐野は1球で右飛に。続く中日木下拓は、直球4球を続け二飛に打ち取った。2死からは東北福祉大の1学年先輩にあたる、阪神中野を迎えた。ここでも津森は真っすぐで押し、最後はフルカウントから中飛に斬った。「オールスターの舞台で登板する機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。大学生活での4年、ここ宮城で過ごし、最後は大学の1個上の先輩、タイガース中野さんと勝負できて良かったです。少し力みはでましたが、持ち味である、強気の真っすぐを投げることができました」。鷹のブルペンを支える若きサイドスローが、思い出の地で1イニング完全の見事な投球を見せた。