白星はつかなかったものの、ロッテ美馬学投手(35)が何とか粘った。

1点リードの5回、バント安打に失策、自身のけん制悪送球が重なり、1死二、三塁。浅間に同点犠飛を打たれるも、後続を抑えた。6回も連打で1死一、三塁。併殺崩れで勝ち越されたが、遊撃エチェバリアのファインプレーもあり、6回2失点でまとめた。

今季は5勝6敗で、防御率も5点台に甘んじる。登板前日には「一番必死にやらなきゃいけない立場なので。今、全然結果も出せてないし。なかなか信頼もいただいていないので、またしっかり信頼して投げさせてもらえるような投球をしたいなと思います」と強い覚悟を示していた。

この日は内角を突ききれない場面もあったが、スライダーは切れ、振れている日本ハム打線に流れを渡さなかった。「調子自体は良かったです。序盤は粘って投げられましたが、自分の暴投とかもあって、リズムを崩してしまったこともありました」と反省しつつ、試合はしっかり作った。岡の同点弾では、こぶしを突き上げ喜んでいた。【金子真仁】