楽天涌井秀章投手(35)が2年ぶりの救援登板を果たし、1回19球1安打無失点に抑えた。

3点を追う8回から4番手で登板。涌井の名前がコールされるとスタンドからどよめきが起こった。先頭の川越は内角143キロ直球でバットを真っ二つに折り、二ゴロ。続く岸には外角速球を右翼線二塁打とされたが、柘植を内角直球で遊ゴロ、金子を中飛に打ち取った。最速は147キロを計測。ロッテ時代の19年9月24日以来の救援登板に、試合後は「任せられたところでやるだけです」と短くコメントした。

今季は開幕投手を務め、3・4月の月間MVPを獲得。6月4日広島戦で通算150勝を達成後、6戦5敗と振るわず、8月23日に登録を抹消されていた。

2軍では5試合に登板し3勝2敗、防御率4・68を記録。13日のフェニックス・リーグ・オリックス戦に先発し、2回34球2安打1失点。14日に1軍に合流し、15日に再昇格し、この日が再昇格後初登板となった。

石井一久GM兼監督(48)は「うまくイニングをまとめてくれたと思います。先の起用は分からないですけど、しっかりとチームのピースにはまるようなスポットでいってもらおうと思っています」と期待を込めた。