楽天田中将大投手(32)が今季最短となる5回途中106球8安打、同ワーストタイの5失点と崩れ、日本では自己ワーストの8敗目を喫した。今季22試合目の登板で初の途中降板。先発では自己最長の9戦勝利なしとなった。

5回2死二塁、高めスライダーを中村に捉えられると、打球方向を見なかった。左中間席に2ランを放り込まれ、今季自己ワーストの5失点。石井一久GM兼監督(48)がベンチを出て、交代を告げた。田中将は険しい表情でベンチへ戻り、グラブを椅子へたたきつけた。

立ち上がりから球数を要した。3回までに55球も2安打1四球無失点。だが、4回2死一、二塁から川越に左前適時打で先制を許すと、5回には源田の適時打、栗山の犠飛、中村の2ランで4失点。まさかのノックアウトに「何とか踏ん張って、球数がかさんでもゼロで抑えればいいという気持ちで投げていました。結果がすべてなので、こういう投球になってしまって悔しいです」と振り返った。

前半最終戦の7月13日ソフトバンク戦での白星以降、後半戦は9戦未勝利。今季はここまで4勝8敗、防御率3・11を記録している。

今季のレギュラーシーズンでの登板予定は残り1試合。「何とかいい形で締めくくれるように、しっかりと気持ちの面、体の面を整えて、マウンドに立てるようにやっていきたいと思います」と前を向いた。