日本ハムから育成1位指名を受けた八戸西・福島蓮投手(3年)が、食トレで球速アップを目指す。22日、八戸市内の同校で白井スカウトから指名あいさつを受けた。身長は成長中の190センチも、体重70キロと細身。「もっと大きくして、自分の長所を存分に生かして行けたら」と体重増を自らに課した。来年1月の新人合同自主トレまでに5キロ増が目標で、炭水化物などを積極的に取り入れ、食事量と回数を増やしている。

あこがれは、同じ東北出身で日本ハムOBのエンゼルス大谷。身長は同じ190センチ台という共通点もある。「にわか、みたいなんですが…」と照れくさそうに明かした。160キロ超の剛速球を投じる先輩を目標に、最速144キロから「コンスタントに150キロを出して、出来れば球質も意識していきたい」と掲げた。

秋田出身の吉田には「フォームのことや、太り方を聞きたい」と貪欲。白井スカウトは「これから肉が付いてくれば、将来性という部分ですごく楽しみ」と期待した。カーブやフォークなどの変化球を操る器用さを持ち合わせている。最終目標は体重90キロ。魅力を存分に発揮するため、土台づくりに励んでいく。【田中彩友美】

○…指名あいさつには同校OBで、元日本ハムの中村渉ピッチングアドバイザーが駆けつけた。現在は実家が営む畳店の8代目として家業を手伝いながら、入学当初から福島を指導。「(指名されて)ホッとしました。フィールディングが器用で、高校レベルではある程度勝負できた」と評価。オリックス山崎颯とタイプが似ているといい「彼のように力強いボールを投げられる可能性はあると思う」と話した。