ロッテ佐々木朗希投手(20)が17日、1400万円増の3000万円で更改した。年俸に大きな期待が込められた。ここまでのチーム昇給率3位タイとなる約88%増の3000万円でサイン。「すごくいい評価をしていただきました」。働きが高評価に直結し、イチ社会人として新たな経験を得た。

1年目はプロ野球の試合を外から見つめた。契約更改の席上で「野球、面白いなって思いました」と笑った。あれから1年。「やってる方は全然楽しくないっていうか大変でしたけど」と苦笑いしつつ、その分だけ勝利や好投の喜びも格別に。「選手としてのそういう感情はたくさん経験できたのかなと思います」と実感する。1年の終わりには井口監督から「エース級の活躍」とたたえられた。

158キロは14球、159キロは3球投げた。大台への手ごたえは。「あまり言いたくはないですけど、あると思います」と160キロについて言及した。目標は登板数、イニング数とも今季の倍近く。その先に優勝をも見る。WBCについては「まずはチームに貢献できるように、そういうところの積み重なりだと思うので」と明確に意識しない。

大船渡高時代は2年秋から3年春にかけてグッと力量を高めた。プロ野球では、3年目は総決算の年とは違う。「レベルアップしていく中での1つの過程にすぎないと思うので。どんどんより良いものを発揮していかなきゃいけないと思うので、常にレベルアップしていけるように」。ステップからのジャンプへ。背広仕事も終え、蓄えのオフが本格化する。【金子真仁】