大谷流で世界一の投手になる! 阪神ドラフト1位の森木大智投手(18=高知)が硬式球よりも重い「プライオボール」でキャッチボールを行った。

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米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」が考案し、エンゼルス・大谷も取り入れていたもの。森木は6種類ある重量の中から、硬式球より約80グラム重い225グラムをチョイス。キャッチボール冒頭に数回投げ、その後硬式球に持ち替えた。

わずかな重さの違いが筋肉に刺激を与えてくれるという。「インナー(肩の内側の筋肉)を締めるという目的で。インナーを締めるということはけが予防になる」とメリットを語った。「大谷翔平選手も使い始めて、去年いい結果が出たことも知っていますし、試してみたいなと」。入寮前に自ら購入。春季キャンプでも活用していく予定だ。

この日の新人合同自主トレでは、2度目のブルペン入りで捕手を立たせたまま18球を投げた。そのうち8球がカーブ。「自分の軸、調子を整える球種。感覚的にはカーブを高めから落としたい。真っすぐも上からたたきたいという意図があるので似ていると思う」と説明。見守った久保田2軍投手コーチも「僕よりすごいと思います」と絶賛する投球だった。

休養日の20日は「目覚ましもかけず、いっぱい寝たいです」と初々しい18歳。さらにギアを上げていく。【中野椋】

<阪神森木の22年>

◆6日 虎風荘に入寮。昨夏高知大会決勝で明徳義塾に敗れた際の「敗戦ボール」を持参し、悔しさを原動力にする考えを示す。

◆7日 鳴尾浜で初練習。ドラフト7位中川とキャッチボールを行い「ちょっと格が違うなと。下からグーっと上がってくる感じ」と驚かれる。

◆9日 新人合同自主トレスタート。矢野監督の訓示を受け「1日1日を全力でやっていく」と決意表明。

◆12日 新人研修会参加。元侍コーチ井端弘和氏の激励を受け「いずれは日の丸を背負える投手に」と夢を語る。

◆17日 初のブルペン入り。見守った江草2軍投手コーチから「ピストルみたい」と、質のいい直球を絶賛される。