最速158キロを誇る巨人ドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)が「リリーフ」で起用される方針が7日、決まった。

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ここまで2試合に登板し、2回を完全投球。6日の日本ハム戦では最速を1キロ更新した。今後は先発か、リリーフか。8日のソフトバンク戦(ユーピーアール)に向けて山口・宇部への移動前、報道陣の質問に原辰徳監督(63)は「桑田に聞きに行った方が良い」と投手部門トップに視線を送った。それを受け、桑田コーチは「中継ぎでやってもらおうということです」と明言した。

高い能力を最大限に生かす、ベストの選択になる。今季から延長12回制となり、ブルペン陣の層の厚さが命運を握る。セットアッパーを務めてきた中川が左側胸部痛で開幕は絶望的で、リリーフ陣の整備は重要課題の1つ。その状況下で、原監督が「うちの投手ではとにかく一番(球の)力があると思いますよ。しかも実戦になるとコントロールもいい。可能性を感じる」と評する大勢が台頭してきた。1イニングを平均150キロ超の直球と切れのあるスライダーを全開で投げれば、相手にとってこれ以上の脅威はない。「リリーバーとして役割を与えて、成長していってもらおう」と、首脳陣の考えが一致した。

大勢も中継ぎには前向きで、日本ハム戦後に原監督から伝えられ「分かりました!」と返した。25日の中日との開幕戦(東京ドーム)に向け、実戦登板を重ねて最適なポジションを探っていく。【浜本卓也】