阪神新守護神候補のカイル・ケラー投手(28=パイレーツ)が15日からの敵地ソフトバンク2連戦で実戦デビューする。
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どちらかの試合で1イニングの予定。「あとはゲーム感覚。日本には好打者が多い。どうやって対応してくるのか確認したい」。強力なソフトバンク打線相手に日本野球を肌で感じ、公式戦本番への力に変える逆算プランだ。
首脳陣の期待もいい意味で裏切る意気込みだ。井上ヘッドコーチは「(勝利の方程式の)構造上は一番ケツに投げてほしい。開幕の時点では無理だと思う。でも4月の中旬下旬にはケラーに任せるよってなるのがベスト」とコメント。ケラーにじっくり調整させ、開幕時はもうひとりの守護神候補岩崎に任せる考えを明かした。だが、ケラーは首を横に振った。
「開幕から100%の状態を目標にやっている。開幕に間に合わせたい」。期待されるスアレスの代役の重みを重々認識。配慮は無用と開幕守護神へ急ピッチで仕上げる考えだ。井上ヘッドコーチも「本人が投げたいって言うなら準備はしてあげたい。福岡とか京セラで2、3試合投げて。それを見て」と、ケラーの心意気を買っている。開幕前最後のオリックス3連戦(京セラドーム大阪)で連投テストもクリアすれば、25日のヤクルト初戦から8回岩崎、9回ケラーの新方程式で臨むことができる。
最速157キロ右腕は政府の入国制限緩和で6日に来日し、10日にチームに合流。12日のシート打撃では33球の試運転を行い、「制球は苦しんだが、指のかかりは悪くない」とNPB球への手応えをつかんだ。さらには日本野球に備え、カーブとスライダーの中間のような“スラッター”を準備。「高校、大学では投げていた。横の球種もほしいと思ったので」と直球と縦カーブだったスタイルから幅を広げている。
来日後は日本食にもチャレンジ。「他人丼、カツ丼は食べて気に入りました。あと納豆も食べられます」。チームの命運を左右する右腕が会心デビューを飾るか。ルーキー前川とともに、福岡ナイトに期待が高まる。【石橋隆雄】



