「あと、一押し」が出来なかった。日本ハムは27日オリックス5回戦(東京ドーム)で、同点の9回に救援陣が勝ち越しを許し、今季3度目の4連敗。開幕から26試合目で借金は10に膨らんだ。4月の時点で2桁借金を抱えるのは、17年以来、5年ぶり。2試合連続で接戦を落とした新庄剛志監督(50)は「こういうゲームを必ずものにしていくチームにするから、見ておいて下さいな!」と、コメントした。

絶好のチャンスは、2-2で迎えた7回にやってきた。先頭のアルカンタラが中前打で出塁し、守備の乱れもあって無死満塁。昨季新人王の左腕、オリックス宮城をマウンドから引きずり降ろしたまではよかった。打席には、この日、同点2ランを含むプロ初の3安打猛打賞を記録していた今川。押せ押せムードの中、内角直球に詰まった打球は浅い中飛に終わり、三走は本塁へかえれず。続く石井、近藤も打ち取られ、勝ち越し点を奪えなかった。

「犠牲フライでも何でもいいから、とにかく1点を取りたいと思って打席に立ったんですけど、結果的に何も出来なかった。すごく責任を感じています」と、悔やんだ今川。「ああいうところで最低限の仕事が出来ないとチームは勝てないし、いくらその前にいい打席を送れていても、いい選手には到底なれない。考え方であったり、仕留められる技術を、もう1回、見直していきたい」。いい試合をしても、勝たないと意味がない。この悔しさを、成長への糧にする。【中島宙恵】

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>