日本ハム上原健太投手(28)の4年ぶり2度目となるリアル二刀流勝利は、お預けとなった。

3点リードの5回は先頭打者から2連続四球でピンチを背負った後、一ゴロで一塁へベースカバーに入った際に少し体勢を崩した。続投へ向けて、確認のために投球練習をしていたが、その途中で新庄剛志監督(50)が投手交代を告げた。「そんなに状態が良いとは言えない中、なんとかゼロを積み重ねられていただけに、5回は投げ切りたかったです。できることなら降板拒否をしたかったです…」と苦笑いで振り返った上原は、三塁側ベンチへ引き揚げると新庄監督が近寄ってきてグータッチでねぎらわれた。4回1/3を63球、3安打無失点だった。

今季から野手としてもプレーする上原は、この日が今季初先発。「8番投手」でスタメンに名を連ね、5回の第2打席では今季初安打となる二塁打を左中間へ放ち、3点目につなげていた。2番手として吉田輝星投手(21)が登板。1死一、三塁のピンチだったが、代打荒木を147キロ直球で見逃し三振、1番塩見はフルカウントから146キロ直球で遊飛に打ち取った。

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