日本ハム上沢直之投手(28)が、今季初完投で自身4連勝を飾った。

1点を勝ち越した9回2死。今季最速152キロでポランコを追い込むと、最後はフォークで空振り三振。勝利の雄たけびを上げ、勢いよく女房役の宇佐見に抱きついた。3安打2失点完投。「思いっきり(腕を)振ったら(152キロ)出るもんだなと思いました」。新庄監督も「素晴らしかったね、上沢君。明日も行ってもらおうかな」と笑いが止まらなかった。

白星は、ひときわ輝いた。交流戦で巨人に完投勝ちしたのは、球団ではダルビッシュ、大谷に次いで3人目。上沢は8回を投げ終えたタイミングで武田投手コーチに「全部、僕行きます」と完投を直訴し、結果で応えた。完投勝利は21年6月18日ソフトバンク戦以来。「本当に、野手の皆さんに助けられた」と感謝を忘れなかった。

交流戦開幕カードのヤクルト戦での死闘に、心震わせた1人。「見ているだけで魂を動かされるような、すごく良い試合をしていた。野球、面白いって思いましたもん。あの試合を見て何も思わないようじゃ男じゃない」。リリーフ陣に休養を与えた、エースの頼もしさが光った。【田中彩友美】

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