左腕が頼りだ。連敗を止めてくれ。広島床田寛樹投手(27)が21日の阪神戦(マツダスタジアム)に先発する。

チームは今季ワースト5連敗中と空気が重い。前回登板の7日楽天戦では3連敗、5月31日の日本ハム戦では4連敗を、自らの白星で止めた左腕。さらに今季阪神戦には2戦2勝と好相性を誇る。前回対戦時は完封勝利を果たした虎キラー。チーム最多でリーグ3位タイの6勝を挙げている床田が空気を変える。

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チームは目下、5連敗中。今季ワーストを更新し、苦しい試合が続いている。床田は前回登板では3連敗、その前週は4連敗を止めた。“連敗ストッパー”に期待される役目は大きい。「週の初めを今投げさせてもらっている。なんとか勝って良い流れをつくれるようにしたい」。勝てばAクラスに復帰できる一戦。強い意気込みで腕を振る。

阪神戦に好数字を残している点も頼りになる。今季は2戦2勝。ここ2年に限れば6戦で5勝1敗、防御率1・89と寄せ付けていない。「(今季は)2試合ですかね。良い感じで抑えられてはいるが、(阪神も状態が)上がってきている。その勢いをこっちにもらうというか、なんとか粘り強く投げたいと思う」。

勢いに乗る阪神打線への警戒心は一言目に表れた。左腕は開口一番、気をつける点について「大山の1発」。6月だけで9本塁打を放っている虎の主砲に細心の注意を払う。「走者をためないように。ストライクゾーンで勝負して、早いカウントで打ち取れば球数を抑えられるし、イニングも投げられる」。連敗中は先発陣が6イニング以下で降板と中継ぎに負担を強いた。

今季最大となる中13日空けての登板だが「ウエートを少し重めに。少しでも強くできるように。ランニングの量も増えて、しっかりトレーニングできた」。連敗ストップ&虎退治へ、準備は万全。チームの勝ち柱が負の連鎖を止める。【前山慎治】

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