つなぎの輝だ! 阪神佐藤輝明内野手がいずれも得点につながる3安打で大きく貢献した。「(大野雄は)いい投手なので積極的にどんどん振っていこうと。ミーティングでも言われていた。チームで束になって、つないで点を取れたので、リベンジできたかなと思います」と胸を張った。

まずは2回の先頭で中前打。2得点の足場となった。ライナーは大野雄の頭のすぐ横をかすめた。前回対戦で「完全試合未遂」された左腕にリベンジ宣言するような強烈な打球だった。

6回は1死一塁から右中間への二塁打でチャンス拡大。糸原の一時勝ち越し2点打につなげた。この回限りで左腕をKOした。5月の対戦では延長10回2死からチーム初走者となる右中間二塁打を放ち、完全試合の屈辱を回避した。この日の2本で大野雄に対しては今季14打数6安打、打率4割2分9厘。キラーぶりが際立つ。

再び追いつかれて迎えた8回。この勝ち越し劇も佐藤輝が号砲を鳴らした。先頭で左前にクリーンヒット。梅野の左前打で決勝のホームを踏んだ。右に左に打ち分けて打線の起点になった。4番打者のアシスト3連発が5試合ぶりの勝利を呼び込んだ。【柏原誠】

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