関西学生が完封リレーで12度目の優勝を果たした。

今秋ドラフト候補の関学大・西隼人投手(4年=福岡大大濠)が序盤から安定した投球。140キロ台後半の速球を軸に相手打者を詰まらせた。2回は2死後、148キロで見逃し三振に仕留めた。落ち着いたマウンドさばきで4回無失点。先制した1回の1点を守った。その後も継投で寄せつけなかった。勝負が決したのは8回だ。四球絡みでチャンスを築き、10人攻撃で一挙5点を奪った。

関西学生には、今秋に行われる、関西5連盟による明治神宮野球大会関西地区代表決定戦の「スーパーシード」が与えられる。初戦が第1代表決定戦となるアドバンテージをつかんだ。主将としてチームを束ね、この日、1回に左前へ決勝打を放った同大・青地斗舞外野手(4年=大阪桐蔭)は「短期決戦ですが、勝つごとにチームの結束感が生まれてきた。各チームのいいところを出せて優勝できた」と胸を張った。指揮を執った近大・田中秀昌監督(65)も「青地に聞いてやってください。練習からまとめてくれた」と最敬礼。関西大学野球界の名門リーグが力量を見せつけた。