日本ハム伊藤大海投手(24)が、前半戦最後の登板を白星で締めた。

毎回の自己ワーストタイ11安打を浴びながら、7回を4失点にまとめた。試合後は開口一番、「全然ダメです!」と苦笑い。「なかなかリズムに乗っていけないままになってしまったので、全然納得いっていないですけど、勝てたのは良かったです」と振り返った。

上沢、加藤と先発ローテ陣が離脱する中、意地をみせた。1点リードの7回2死三塁。3回に2点適時打を浴びていた井上に、今度は左越えの適時二塁打を打たれ、同点とされた。痛恨の一打を許したが、なお2死二塁で、続くレアードは三ゴロ。勝ち越しはさせなかった。その裏、味方打線が1点を奪い、伊藤に8勝目が舞い込んだ。

木田監督代行は「ボール自体は伊藤の本来のボールからは、かなり程遠かったと思う」。不調を感じ取っていたが、その中で間合いを取るなど試行錯誤したことを評価。「粘りながら投げて、しっかりチームに勝つチャンスをつくってくれたのが1番大きかった」とたたえた。

前回登板の17日西武戦での7敗目から、チームは負のトンネルに入った。連勝は「7」でストップし、新型コロナ陽性者も相次いだ。「僕から始まった連敗だったので、何とか今日は止めたかったんですけど、野手に助けてもらってばかりで…」と感謝した。初の球宴出場を経て、ペナントレースは29日に再開する。「ここ何試合か迷惑しかかけていない。気を引き締めて、投げられるようにいきたいなと思います」と名誉挽回を誓った。

○…日本ハム佐藤が好走塁で決勝点をもたらした。7回先頭で右前打で出塁。2死二塁で、清宮の内野ゴロで相手のベース踏み損ねを突き、一気に二塁から勝ち越しのホームを踏んだ。三塁コーチを務めていた飯山2軍内野守備走塁コーチからの「行け」の指示に後押しされ、迷いはなかった。「ヒットが飛んできた時と同じように内野ゴロでもホームを回った。そういう意味では、いいベースランニングができたかなと思う」と振り返った。

【ニッカン式スコア】24日の日本ハム-ロッテ戦詳細スコア