阪神の守護神・岩崎優投手(31)が、一時的にストッパーを外れる可能性が出てきた。

甲子園で投手練習を見守った金村暁投手コーチ(46)が「いろいろ本人とも話したけど、どっちかといえば精神的なケアも必要かなと感じました。2試合連続というのは、クローザーとしてこたえるのもある」と説明。出場選手登録は抹消せず、配置転換で心身両面のコンディション回復を図る。7日の広島戦で来日初セーブを挙げたケラーが9回を任される見込みだ。

苦渋の決断だ。岩崎は前日14日の中日戦で9回同点の場面に登板。4失点でサヨナラ負けした6日広島戦から中7日と休養十分だったが、2戦連続で勝ち越し点を献上し、敗戦投手になった。矢野監督は配置転換について問われると「いやいや、今終わったばかりで決められへん」と、含みを持たせていた。

9年目の今季、本格的にクローザーを担う左腕は、44試合に登板して防御率1・93。セ・リーグ1位のヤクルト・マクガフ、巨人大勢に3セーブに迫る25セーブをマークしている。タイトルを狙える位置だけに、一時的とはいえ、残り34試合での配置転換は悩ましい。ケラーとのダブルストッパー構想で勝負の終盤を乗り切るプランも練られていたが、こちらも一時棚上げ。一刻も早い守護神・岩崎の完全復調が待たれる。【桝井聡】

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