力押しの奪三振ショーで猛アピールした。今永昇太投手(29)が9日、栗山ジャパンで初の海外勢との対戦となる「侍ジャパンシリーズ2022」のオーストラリア戦(札幌ドーム)に先発した。1回に連打と右翼・佐藤輝の悪送球で先制を許すも、毎回の10奪三振で4回3安打1失点(自責点0)。侍ジャパン通算で7試合に登板し、26イニングで48奪三振。防御率0・35の“海外キラー”が抜群の存在感を示した。

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バットに当てさせなかった。今永が直球勝負で“無双”した。1回先頭、5球連続で直球を続け、この日最速の151キロ直球で空振り三振。奪三振ショーの幕開けだった。1死から連打と右翼・佐藤輝の悪送球で先制点を許すも、崩れなかった。1回2死三塁から直球、直球、直球、チェンジアップで4者連続三振。3回も3つのアウトを全て直球の三振で奪った。振りにきた直球27球のうち、7球しか当てさせなかった。

普段は組まない女房役とのコンビネーションがハマった。マスクをかぶった森に「ボール先行の中でも、ローボールよりハイボールの方が良いと思う」と提案された。助言通り、キレのある直球を高めに集めた。「三振の数ほど内容は良くなかったですが、森さんがアドバイスをくれたので、2回以降は意識をして投げました」と2回以降は9アウトのうち、8アウトを三振で奪った。

4回64球を投げ、3安打1失点(自責点0)10奪三振と圧巻だったが、反省が口をついた。「初回、連打の後に、自分がしっかりサードのバックアップに回れていなかった。投球内容というより、そこのミスが印象に残っています」と三塁のベースカバーが間に合わなかった自身のミスを反省した。

日の丸を背負う重圧をものともせず、抜群の安定感を誇ってきた。通算7試合に登板し、4勝0敗、防御率0・35。前日会見ではWBC使用球への対応を「さほど難しくないと僕は認識している」と手応えを口にしていた。6月7日の日本ハム戦でノーヒットノーランを達成した札幌ドームで再び異次元の投球を披露。北の大地で躍動した。

3年ぶりの侍ジャパンへ「結果を出すことが一番」と意気込んでいた左腕。3月の本大会入りへ、貫禄の投球だった。【小早川宗一郎】

▽日本栗山監督(今永について)「横から見てても糸を引くような素晴らしいボールがいってました。久しぶりに安心して『すごいな』と思って見てました」

▼今永が17年アジアCSの台湾戦以来、国際試合で2度目の2桁奪三振。プロが参加した日本代表で2桁奪三振を2度以上は松坂(西武)が99年シドニー五輪予選、00年シドニー五輪で2度、04年アテネ五輪で2度の通算5度、大谷(日本ハム)が15年プレミア12で2度記録して以来3人目。これで国際試合の今永は通算26回投げて48三振を奪い、奪三振率が16・62。

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