ぐっちゃぐちゃにかき回しますよ~。「日本生命セ・パ交流戦2024」が28日から始まる。日本ハム新庄剛志監督(52)は最初のカードで古巣阪神と甲子園で対戦する。

前回、甲子園で戦った就任1年目の22年は、競り合った試合もあったが結果的に3連敗を喫した。ここまで45試合25勝18敗2分け、貯金7の2位と好位置につけている。まずはセ・リーグ首位阪神からの3連勝を目標に掲げた。

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新庄監督が交流戦でさらにギアを上げ、一気に首位ソフトバンクとの差を縮めにかかる。「毎日が楽しみなんで、交流戦は。僕はセ・リーグ出身なんで、戦い方も分かるし。どういうピッチャーが来るかとか、ずっと映像を見てきたんで。分かっているし」。チャラそうに見えても野球に関しては別だ。寝る間も惜しみ研究してきたデータと“勘ピューター”を駆使して、嵐を起こす。

特にパ・リーグでは、ほぼ立つことのない投手の打席にポイントを置く。「うちのピッチャーがどれぐらいバントできて…結構、それがカギになると思うんすよね。ただのバントだけじゃ面白くない。バスターエンドランも決めたし。ランナーも動けるし」。22年のヤクルト戦では、社会人時代に野手だった加藤貴が、バントの構えからバスターエンドランを決め、昨季もDeNA戦で上原がバスターで打点を記録している。

先発投手陣に打撃が得意な選手が多いことも、指揮官のワクワク度を上げている。新加入山崎はオリックス時代、通算打率2割7分3厘。昨季は交流戦5打数2安打1打点で、21年から3年連続安打を放っている。甲子園は、日大三3年時のセンバツで1大会最多タイとなる通算13安打を放った思い出の地でもある。伊藤も昨季、交流戦でプロ初安打を放った。

新庄監督は「伊藤君も山崎君もバッティングいいし。加藤(貴之)君も当てる技術がある。何かしら作戦は立てられる」。中継ぎで好調な二刀流矢沢もおり、不気味だ。投手の打順には「いや、それはまだ分からない。ピッチャーは3番もありうる。6番とか(笑い)」とけむに巻いた。

相手は阪神時代ともにプレーした岡田監督。前回甲子園で対戦した2年前のカード初戦は6点リードから逆転負けと、悔しい思いをした。「あの時はもう(選手たちの)トライアウト時期だったから。今年は3つ狙いにいきますよ。ぐっちゃぐちゃにしてやろうかな(笑い)」。珍起用、奇策を絡め、3連続の虎狩りに挑む。【永野高輔】

 

<新庄監督の奇策&珍采配&斬新起用>

▼8番投手(22年5月24日ヤクルト戦) 先発加藤貴を8番起用。5回1死一塁、加藤はバントシフトを敷く相手内野陣の裏をかき、初球にバスターエンドラン。三遊間を抜ける左前打とし、1死満塁から松本剛の犠飛で先制。8番に投手を置いた理由を、新庄監督は「9番浅間君から1番につなげていきたい」と説明。

▼フルカウント再スクイズ(同7月14日楽天戦) 5回1死二、三塁、宇佐見の3球目にスクイズを仕掛けファウル。フルカウントとなり7球目に再度スクイズで先制点。新庄監督は「フルカウントなのでストライク取ってくる。あと6球目のファウルがポイント。打ってくれたことによって(相手が)次も打ってくると思うところを狙った」。

▼1番捕手(24年4月7日西武戦) 打撃好調の田宮を後攻のホームゲームで「1番捕手」起用。初回の守備の後、すぐに打撃が回る。新庄監督は「1番にしたからリードがどうこうとかそういう問題じゃない。責任感じる5番でも普通に結果出しているから。1番だったら自由に打っていいよ、と」。

▼トラップ(24年5月15日西武戦) 3点リードの2回2死一、三塁、打者松本剛のカウントが1-1となり、一走のスティーブンソンが二塁へスタート。それを見て西武隅田は一塁へけん制。一塁手の村田がスティーブンソンを追いながら二塁送球した瞬間に三走の水野が本塁へスタート。スティーブンソンが一、二塁間に挟まれて盗塁死となる間、水野が生還した。