巨人の左腕・井上温大投手(23)が、かつて同僚だったロッテの主砲の姿を思い描いた。川崎市ジャイアンツ球場室内練習場のブルペンで「バッター・ポランコ!」。左打席にスタッフを立たせ投球。さらに「ソト」と反対の右打席へ。6日先発予定の好調ロッテが誇るクリーンアップ2人を想定し「今やれば失敗しても2回目で勝負できるので。先に失敗しておいて、という感じです」と何度も何度も勝負を挑んだ。

イメトレを超えて頭の中は“ロッテワールド”だった。「東京ドームなんで天候は関係ないけど、マウンドの高さ、柔らかさ、ベンチとかも三塁側にロッテがいてとか全部イメージして」。試合までに打者一巡をイメージして投げ込み、時には打たれることもある。「逆球だったら…(打たれる)。それくらい入り込む意識」。昨季は2軍では防御率0・75と無双。だが1軍では防御率10・95と苦しんだ。今季は1軍定着へ、高橋礼や内海投手コーチから聞いて取り入れた。

先発は今季2度目。4月20日の広島戦では4回4失点で敗戦投手となった。その後は中継ぎで登板を重ね、5月30日のソフトバンク戦で4回無失点のロングリリーフで今季初勝利。再び先発チャンスをつかんだ。ただ一体感を生み出すロッテスタンドの応援は「今日は忘れてた…」。再びロッテワールドに入り込み、勝利を現実のものにする。【栗田成芳】

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