日本ハムがオリックスに競り勝って、6年ぶりのCS進出へ王手をかけた。負ければ、ソフトバンクのリーグ制覇が決まる試合を1点差で制した新庄剛志監督(52)は「生まれて初めて京セラで勝った気分」と京セラドーム大阪での連敗を5で止めて笑顔。続けて、平謝りした。「ソフトバンクのファンの方たちには申し訳ないですけど、こっちも一生懸命やっているので」と理解を求めた。

しぶとく決勝点をもぎ取った。2-2の9回。先頭の万波が二塁打で出塁すると「(相手守備陣に)プレッシャーをかけるために」と代走五十幡を投入。1死二、三塁として、今度は代打で松本剛を起用した。ここでの作戦は「めちゃくちゃ迷った。五十幡君がサードランナー。何でもできるから」。この3年間、いろんな采配に応えてきた、信頼抜群の選手会長だからこそ、攻め手を悩んだ。

それでも2人の意思疎通はできていた。松本剛はいろんな作戦の可能性も頭に入れながら「三振とポップフライ以外で(バットに)当てさえすれば、イソ(五十幡)ならセーフだなと思っていた」。新庄監督も「バットに当てさえすれば、何か起こる場面」と最後まで「打て」のサインで貫いた。五十幡には抜かりなくギャンブルスタートを指示し、松本剛は三ゴロ。思惑通りに決勝点を奪った。

これでCSクリンチナンバーは「1」。23日西武戦で勝てば、就任3年目で初めてAクラス入りが確定する。CSでは「もう(優勝は)時間の問題でしょ」とシーズンで独走を許したソフトバンクと再戦し、日本シリーズへ勝ち上がる脚本も指揮官の中ではできている。「決めたいですね。決めてしまえば(CSへ向けて)いろいろな作戦も変わってくるし、やりたいこともやれる」。足踏みせず、日本一への挑戦権を得る。【木下大輔】

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