日本ハム田宮裕涼捕手(24)が球団40年ぶりの快挙だ。楽天戦(エスコンフィールド)の5回に今季10個目の盗塁となる二盗に成功した。球団の捕手登録選手で2桁盗塁を記録したのは、84年大宮龍男以来。試合は敗れて6年ぶりのCS進出決定は26日以降にお預けとなったが、8月12日西武戦以来の2安打を放った“打って守って走れる”今季大ブレークの新世代捕手が、復調の兆しを見せた。

   ◇   ◇   ◇

田宮が初球から迷いなくスタートを切った。5回無死一塁。「行けるタイミングで走っていいよっていうサインが出たんで、思い切って走りました」。この日2安打目となる左前打で出塁し、続く松本剛への1球目に二盗を決めた。「その前の(2回の)打席もヒットで出ていて(楽天藤井の投球フォームを一塁から)見ていたので」と予習済みだった相手のモーションを完璧に盗んだ。

これが節目の今季10盗塁目。「もう今年が始まる時からずっと目標にはしていたんで」と“打って守って走れる捕手”として目指していた数字だ。「何年ぶりとかは知らずに、ただ走っていただけなんで」と話したように、捕手登録の選手の2桁盗塁はレア記録。球界全体では19年梅野隆太郎(阪神=14盗塁)以来だが、パ・リーグでは00年城島健司(ダイエー=10盗塁)以来、24年ぶりとなった。

球団では、テレビ解説などでファイターズファンに“大宮親分”として知られる大宮龍男が84年に達成して以来、40年ぶり。生まれる16年前の記録に並んだことに「40年ぶり…“僕二回り近い”ぶりに走れて、それは良かったかなと思います」と笑顔。そして、宣言した。「親分さん、(2桁盗塁を)4回やっているんですね。すごいっすね。それはちょっと超えたいな」とニヤリとした。

打撃の状態は「そこまで悪くはなくできているかなって思います。試合の中で、ちょっと合ってなかっただけだった。練習で悪いって感じも最近はなかったので、打ててよかったなっていう感じです」と上々の手応え。チームは敗れて笑みこそ少ないが、「全試合勝ちに行っているので、そこはずっと続けてやっていきたい」。大ブレーク元年のCS進出へ、もうひと踏ん張りする。【木下大輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧