明大が2本塁打を含む9安打8得点で慶大に勝利。1勝1分けとした。
ドラフト1位候補に挙がる宗山塁内野手(4年=広陵)がリーグ通算10本目の本塁打を放った。3点リードで迎えた5回。フルカウントから内角高めのチェンジアップをフルスイングすると、打球はライナー性の弾道で、真っすぐと右翼スタンドへ飛び込んだ。「芯で捉えたというよりは少し詰まったような感じ。でも、いい角度といい方向で上がってくれていた」と、手応えを口にした。
9月21日の東大戦以来となる本塁打に、ベンチでは意外な祝福が待っていた。あえて無視をしてから祝福する「サイレントトリートメント」。直後、選手たちが一斉にベンチ内で祝福。いつもはクールな宗山も大きな笑みがこぼれ、チームメートとバンザイ!「一気に盛り上がったので自分も(笑い)。初めてだったので、楽しかったです」。直井宏路外野手(4年=桐光学園)の「思いつき」というが、田中監督も歴史ある明大野球部で「記憶にない」というサプライズに、チームは一気に盛り上がり、勝利に向け加速した。
第1打席は中飛、第2打席は右翼ポール際へ打球を放ったが、惜しくもファウルに。その後、一ゴロに倒れていた。「自分の感覚的にあまりいいスイングではなかったと思うので」と、すぐに修正。「スイングが体から少し離れてた。そうなるとスイングの幅が大きくなって、トップからボールに行くまでの時間が長くなる。体から近いところからバットが出れば短い時間でその分ボールを長く見られる。そのアジャストの仕方を少し調整しました」。宗山らしく、1打席ごとにスイングの再現性を追求しながら、理想の打球を飛ばした。「いいスイングになった結果、長打になってくれたと思います」。納得した表情をのぞかせた。
視察に訪れていた日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(63)は「ホームランが目立ちますが、守るための準備の仕方、打席でもどうボールを待たないといけないか。前もっての準備がプレーから感じられて、弱点がない。目に見えないところの動きが抜群」と、細かい動きに目を配り、評価した。
28日には、リーグ通算100安打を達成。その後も2本の安打を加え、この日の本塁打で103安打に記録を伸ばした。ラストシーズン、宗山の勢いは止まらない。



