大黒柱が帰ってきた。巨人山崎伊織投手(26)がテンポ良くイニングを進めた。リーグ首位を独走する阪神相手に強気の投球。150キロを超える直球を投げ込んだかと思えば、80キロ台のスローカーブで翻弄(ほんろう)。緩急自在の投球で6回5安打1失点と好投した。

山崎のリズムに野手も乗った。3回無死。遊撃手・泉口が坂本の三遊間に抜けようかというライナー性の打球をダイビングキャッチ。同点の5回1死満塁の場面では、近本のライナー性の打球を二塁手・吉川が横っ跳びでつかんだ。飛び出していた二塁走者もアウトにしてダブルプレー。一瞬でピンチの芽を摘んだ。

山崎は練習のブルペン投球からテンポを意識する。約3年前。桑田コーチ(現・2軍監督)から「投げて何があかんかったか(捕手からボールが)返ってくる間に考えて、すぐに投げる」ことを教わった。地道に続けたことで「自分ですぐに考えられる頭になった」。3年の歳月をかけて桑田イズムを習得した。

今季はここまでエース級の活躍を見せている。試合前時点での9勝、防御率1・73、103奪三振はいずれもチームトップ。開幕から大車輪の活躍を見せたが、8月は3先発で防御率6・32と精彩を欠いていた。首脳陣は1度登録抹消することを決断。この日は8月15日阪神戦(東京ドーム)以来、中13日での1軍マウンドだった。リフレッシュして帰ってきた“無双の伊織”が敵地甲子園で輝いた。【水谷京裕】

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