<オープン戦:オリックス4-3阪神>◇6日◇京セラドーム大阪
先発した2年目の白仁田寛和投手(23)は3回1失点と、ローテ入りに前進した。
端正なマスクがゆがむ。3回1安打無失点。間違いなく開幕ローテ入りへ前進したはずの白仁田は不満げだった。「良くなかった。もっと状態を上げていかないと」。大器が目指す場所はもっと高みにある。
キレ味鋭いスライダー、最速145キロの直球でスコアボードに「0」を並べた。捕手岡崎が2度盗塁を阻止。味方に救われた。及第点の内容に思えるが、本人は2回2死二塁から無警戒のまま三塁に走られた場面を猛省。「バッターに集中して周りが見えなくなってしまった」。3回も先頭の日高を簡単に歩かせたことを悔やんだ。
普段は温厚な性格で少し天然!?
それがマウンド上ではひょう変する。2月の1軍沖縄キャンプ。あるはずのモノが宿舎の部屋になかった。勉強のため、体の仕組み、生理学的な動きが書かれたトレーニング本を持ち込むはずだったが「鳴尾浜の寮のベッドに置き忘れてしまったみたいで」と苦笑い。そんな若虎も必死の実戦では、少しの妥協も許さない完ぺき主義者に変身する。
「ゼロで抑えられて良かった。今は結果が1番」。一応は納得しつつ、すぐさま次回登板に目を向けた。「もっと腕を振って打者に向かっていって、内角に直球を投げ込まないといけない。これから生き残っていかないと。意識して結果を残したい。ゼロで抑え続けたい」。
首脳陣はこの日の投球を高評価。真弓監督は「良かったね。球にキレが出てきた。キャンプの疲れが抜けてきたんじゃないかな」とホオを緩ませた。石川、玉置、上園…。開幕ローテを争うライバルは多い。ひとまず1歩前進。だが目標を達成するまで、白仁田は自分に厳しい鬼であり続ける。【佐井陽介】
[2009年3月7日11時51分
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