<阪神4-6中日>◇16日◇甲子園
5年ぶり先発から即2軍にUターンだ。阪神久保田智之投手(28)が今季初登板したが2回1/3で4失点。自己最短KOで、そのままファームでの再調整が決まった。7回に登板したジェフ・ウィリアムス投手(37)も自己ワーストタイの4四球を与え2/3回で降板。巻き返しのはずの一手が完全に空転し、借金はワースト13。17日からの首位巨人戦(東京ドーム)を前に厳しい現実を突きつけられた。かつて「JFK」で一時代を築いた猛虎の姿はなかった。
反撃の起爆剤となることはなかった。それどころか逆に、今の阪神の苦境を際立たせる結末になった。昨季まで「JFK」の一員としてチームを支えてきた久保田、ウィリアムスの1軍復帰戦は無残なものだった。
セットアッパーから先発に転向した久保田がつまずいた。初回に1点を先制されると、2回に1失点。3回にも2失点と3イニング連続失点を喫するなど、味方打線からもらった得点をあっさりはき出した。
「申し訳ない。野手の方があれだけ点を取ってくれたのに、しっかりと投げられなかった。申し訳がないとしか言いようがない」。2回1/3で7安打4失点。今季、右肩痛に苦しみ、ようやくたどり着いた今季初1軍マウンドは皮肉にも自己最短KO。いくら謝っても、過去の実績で1軍に残れるようなチーム状況ではない。試合後には即2軍降格が決まった。
負の流れは、こちらも故障明け、左肩痛からの復帰登板となったウィリアムスにも伝染した。2点ビハインドの7回から4番手として登板したが、先頭森野からいきなり連続四球。ストライクとボールの差が明らかで、2アウトを奪うのがやっと。4四球と乱れ、痛い追加点を献上してしまった。試合後は報道陣の問いかけにも無言でクラブハウスへ。反撃ムードに完全に水を差す内容に、甲子園に詰め掛けたファンからも大きなため息が漏れた。
期待してマウンドに繰り出した真弓監督の表情も曇るばかり。「ちょっと久保田がね。ほとんどタイミングのあった打撃をされていた。(2軍で)実戦は積んでいたはずなんだけどね」。この日は先発要員だった福原を登録抹消。開幕から先発要員として残っているのは、安藤、下柳、久保の3人だけと、苦しい現状を物語っている。
チームはこれで借金13。今季ワーストをまた更新してしまった。クライマックスシリーズ圏内の3位に11・5差。上を見るどころか最下位横浜とのゲーム差も気がつけば3・5差に迫った。一向に抜け出せない負のスパイラル。球宴前最後の9連戦は、早くも負けが1つ先行してしまった。
[2009年7月17日11時29分
紙面から]ソーシャルブックマーク



