ゴールデングラブ賞7度受賞の名外野手が、一塁に挑戦する。巨人原辰徳監督(51)は3日、現在腰痛で2軍調整中の高橋由伸外野手(34)を一塁にコンバートするプランを明かした。近く2軍で実戦復帰できるまでに回復したものの、1軍の外野はハイレベルな定位置争いが繰り広げられており、右翼での出場は難しい状況。足腰への負担を軽減する配慮もあって、レギュラー不在の一塁で出場することを本格的に検討し始めた。
思い付きでも苦肉の策でもなかった。旭川へ移動する関西空港で、原監督はひっそりと温めてきた高橋由の一塁コンバート案を明かした。「今のジャイアンツは、一塁で大いに苦労している。チーム状況と腰への負担も考えて一塁をやってみてはどうか、と伝えた。彼も了承している。これから(一塁の)練習をすることになるでしょう」。7月28日、高橋由が東京ドームに経過報告に訪れた際、話し合ったようだ。
高橋由の腰痛は快方に向かっており、早ければ11日のイースタン・リーグ西武戦(西武ドーム)で復帰する。順調にいけば、8月下旬か9月上旬には1軍に昇格できる見通しだ。しかし、今季外野はラミレス、亀井、谷、松本、鈴木らが高いレベルでレギュラーを争っており、長いブランクがある高橋由が割って入るのは現実的に厳しい状況。1軍に昇格しても代打など出場機会は限られてくる。
しかし、一塁なら出場するチャンスは外野に比べてはるかに大きい。不振の李承■が腰痛で2軍落ちし現在はレギュラー不在。高橋由が守れば、本人の出場機会が増えると同時に、チームとしても戦術の幅は広がる。原監督は「チームにとっても彼にとっても大きい。犠牲心というかチーム愛だよね」と言葉に力を込めた。天才打者を1軍の舞台で再び輝かせるための前向きな配置転換。混セを制する“切り札”になるか、注目される。【広瀬雷太】※■は火へんに華
[2009年8月4日10時41分
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