故郷の大阪で、場所後に会えるはずだった。東三段目60枚目の新隆山(あらたかやま、18=常盤山)は「信じられなかった。本当にショックで…」と言葉が出てこない。
場所前の2月1日に、東大阪相撲道場での恩師、千葉公康さんが57歳で亡くなった。「新花山」のしこ名で、最高位は西幕下13枚目。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)とは旧二子山部屋の兄弟弟子で、引退後は東大阪市でちゃんこ料理店も営んでいた。新隆山は小5から中3まで同道場で師事。「気持ちの面で絶対に弱気になっちゃいけないと教わった」とかみしめる。
昨年7月の名古屋場所で「若洸闘」から、恩師と同じ読みのしこ名に変えた。初土俵は19年春場所。入門前から、新幕下昇進などを機に改名できればと考えていた。「そのとき負けが続いていたので、師匠が『心機一転変えよう』と。千葉先生は喜んでいました。『お前が継ぐと思っていなかったよ』と言われて、自分もうれしかった」。
自身の最高位は、先場所の西三段目33枚目。「先生がかなえられなかった関取を目指して、いい報告がしたい」。道半ばだが、しこ名と意思を受け継いで出世を目指す。【佐藤礼征】


