日本の最難関大学とされる東大から初の角界入りを果たした須山(24=木瀬)が前相撲2日目も白星を挙げ、初日に続き2連勝を飾った。対戦相手はともに10代だったが、「(土俵に上がれば)年齢なんて関係ないです」ときっぱり言った。師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)から言われた「前に出ろ」というアドバイスを忠実に実践している。

異色の経歴を持つ須山は、一から学ぼうとする姿勢を崩さない。先輩の幕内力士たちも、そんな弟弟子に大きな注目を寄せている。

同じ木瀬部屋に所属する平幕の志摩ノ海(32)と宇良(29)に後輩について尋ねると、2人とも貪欲な姿に好感を持っていた。志摩ノ海は「すごく学ぼうという姿勢がある。いろいろ聞いてきてくれて、そこが東大生らしい」と答えた。

宇良は須山とまだ世間話程度しか会話したことがないようで、「(相撲を学ぶ相手として)この人は違うなと思われてるかもしれない」と笑った。それでも「学ぼうという姿勢は自分たちも刺激になる。こちらも東大に興味があるし、(須山は)相撲取りに興味がある。これからが楽しみですね」と、後輩との交流を心待ちにしていた。【平山連】

前相撲で須山(左)は若大根原を破り2連勝(撮影・足立雅史)
前相撲で須山(左)は若大根原を破り2連勝(撮影・足立雅史)