大関正代(30=時津風)と平幕の豊山(28=同)が土俵入りした際に締める化粧まわしが注目を集めている。

老舗洋菓子メーカーの不二家のマスコットキャラクター「ペコちゃん」「ポコちゃん」が描かれ、正代はペコちゃん、弟弟子の豊山はポコちゃんを着用。同社が化粧まわしを制作したのは初めてで、そもそも相撲界との接点も今までなかったという。一体どんな経緯で贈呈に至ったのか。

同社の広報担当者は「2人は東京農業大学出身。食品メーカーということもあり、同大学から多くの社員を採用している縁がありました」と答えた。また、本社近くの護国寺で行われる節分行事で部屋の関係者と顔を合わせていたということもあり、応援する気持ちが強くなったという。

化粧まわしにペコちゃん、ポコちゃんを選んだ理由については「代表するキャラクターですし、当社を示すのに一番わかりやすい」と説明。気になるお値段は「回答を控えさせていただきます」。社内でも話題になっているようで「かわいらしくて、目立っていてインパクトもあると好評です」と答えた。千秋楽を残し2人とも負け越しが決まったが、「最後までケガなく、みんなが元気になれるような相撲を取ってほしい」とエールを送った。【平山連】

大相撲夏場所 初日 豊山は菓子メーカー「不二家」のポコちゃんがデザインされた化粧まわしで土俵入りする=2022年5月8日
大相撲夏場所 初日 豊山は菓子メーカー「不二家」のポコちゃんがデザインされた化粧まわしで土俵入りする=2022年5月8日