大相撲名古屋場所は優勝争いが佳境を迎えたが、幕内下位でも県民の意地と誇りをかけた熱い戦いが繰り広げられている。

青森県出身の西前頭13枚目の宝富士、幕尻の東17枚目・錦富士、そして東5枚目の阿武咲は「共闘」を誓って今場所に臨んだ。錦富士は「青森の明治からの記録がある。結果はどうなるか分からないが、記録を途絶えさせたくないと宝富士関、阿武咲関と場所前に話していました」と明かす。

日本相撲協会の資料によると青森出身最初の幕内力士は1757年(宝暦7)10月場所の源氏山。そして1883年(明16)1月場所の一ノ矢から140年以上途切れていない。初代若乃花、旭富士ら6人の横綱を輩出の相撲どころ。3人が使命感を背負った。

番付上位の阿武咲が勝ち星なく4日目から休場。そしてこの日、錦富士が後がない7敗目を喫した。しかし、直後の土俵で宝富士が勝って5勝目(7敗)をあげた。まだ残留確定とは言えないが、宝富士は「今日は大きい」。その姿に弟弟子の錦富士は「さすが何年も幕内でやっている。すごい。感心させられます」。地元から激励の声もいつも以上に大きい。残り3日、津軽力士の大勝負だ。【実藤健一】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

18日、錦富士は押し出しで遠藤を破る(撮影・加藤孝規)
18日、錦富士は押し出しで遠藤を破る(撮影・加藤孝規)
15日、翔猿(左)は押し出しで阿武咲を破る(撮影・和賀正仁)
15日、翔猿(左)は押し出しで阿武咲を破る(撮影・和賀正仁)