ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が、待望のバラエティー番組デビューを果たす。

 拳四朗が21日、明かした。マツコ・デラックスとナイナイ矢部が司会を務めるフジ系「アウト×デラックス」(毎週木曜23時)で、29日に収録に臨む。「いや~、うれしいですよ~」と念願がかない大喜びだ。

 5月20日のトリプル世界戦でデビュー10戦目にして世界王座奪取に成功したが、知名度は低い。厳密に言えば、本名でもある拳四朗という名は「北斗の拳」の主人公にちなむエピソードで知られていても「顔」は全くだ。街中で声をかけられることはほぼなく「女の人からは全然。どっちか言えば“いかつい人”ですね。大阪とかで一瞬『絡まれてるんちゃうか?』と思う感じで」と苦笑いした。

 「基本、ボクサーに見られませんからね。でも、名前を売ってなんぼでしょ? 何でもいいから、どんどんいじってもらいたい。僕のことを知ってもらいたいんです」。世界戦前からグルメリポーター願望を明かすなど、バラエティー番組に興味津々だっただけに、マツコ、矢部のツッコミを今から期待している。

 京都府城陽市生まれの拳四朗はこの日、京都府スポーツ特別奨励賞を受けるため、京都府庁を訪問した。山田啓二知事(63)と対面。10歳年上のガニガン・ロペスとの世界戦の話題を振られて「拳四朗さんは童顔、向こうはえらいオッサンで、差があるなあと思った」といじられてもニコニコ。同席した奥田敏晴市長(61)からは「世界一優しい顔のチャンピオン」と呼ばれて、またニコニコ。「(童顔を)売りにできるなら、どんどんします」という拳四朗が知名度アップへ、まずはバラエティー界の大物マツコにいじられる。