ボクシングの前WBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が16日、師匠の元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高会長(62)と一緒に受賞した沖縄県民栄誉賞の辞退を同県に伝えた。同日に同県が発表したもので、2人そろって辞退したいとの意向を示しており、今日17日午後に県庁で予定されていた表彰式も取りやめになった。

 翁長雄志知事は「2人の気持ちにも配慮した。ぜひ受けてもらいたいと考えており、相談しながら進めたい」とコメントした。14日の前日計量で体重超過による王座剥奪、15日の試合もプロ初黒星で日本新記録の16連続KO勝利を逃した比嘉に向け、同知事は「さらに精進し、これまで以上に活躍されることを期待している」とエールを送った。

 関係者によると、比嘉は15日の試合後、神奈川県内の病院に直行してあらためて検査を受けた。点滴などの治療を受けたものの、まだ脱水症状が続いている状態だという。日本ボクシングコミッションは16日、比嘉の体調が落ち着いた後にヒアリング、あるいは所属ジムからの体重超過に至るまでのリポート提出を要請する方針。その後、今回の世界戦での体重超過に対する処分を検討するという。