新世代アーティストPoppyとともにメインイベントに登場したNXT女子王者・紫雷イオ(30)が王座を死守した。

挑戦者キャンディス・レラエとリングで対峙(たいじ)すると、スピン・ザ・ウィール(回転ボード)により、試合形式がテーブル、ラダー(はしご)、スケアーズ(恐怖)戦に決定。フラップジャックからトペ・スイシーダを放って先制した。

解説席のノートパソコンを打ちつけられると、紫雷はダブル・ニーや場外でのスープレックスで反撃。月面水爆やダブル・ニーをかわされ、パイプいすやラダーに激突してダメージを負った。得意の619もかわされると、ネックブリーカーで場外のテーブルにもたたきつけられた。さらに、乱入してきた謎のゴーストフェイスのサポートでレラエがはしごの頂上まで運ばれたものの、ハロウィーン・ハボックのホスト役となるショッツィ・ブラックハートがゴーストフェイスを攻撃。リング外に排除したことで、紫雷はピンチを逃れた。

はしご上の攻防に転じ、レラエのサミングで紫雷は落下。しかし、レラエをはしごごと横倒し、場外に追い出すと、はしごの頂上まで登って天井からつり下がったベルトをつかみ、見事にNXT女子王座の防衛に成功した。

激闘から一夜明けた翌29日、紫雷は自らのSNSを通じて「幸運の猫」の存在を報告。米国にある地元の動物保護センターから黒猫を引き取った後、NXT女子王者になれたと投稿。黒猫とのツーショット写真とともに「米国では黒猫の引き取り手が少なく人気がないと聞きました。黒猫について悪い迷信を信じないでください。私にたくさんを幸せを与え、人生を変えてくれた」などと英語で投稿した。

またNXT大会と同時間帯でテレビ中継されているケニー・オメガ、クリス・ジェリコらが所属するAEW(オール・エリート・レスリング)の両団体の視聴者数も発表。AEWの78万1000人に対し、紫雷が王座戦でメインを締めた今回のNXTが87万6000人と上回った。